みんなのQ&A

ライ角と手元高さと三角関数

2020/7/14(火)08:44

先日はトウダウンの件でお恥ずかしい間違いをしてしまいました。新浦技研さんのコメントに乗っかって、三角関数を使ってライ角と手元の高さについて考えてみました。

今回の書き込みの発端は「ライ角って本当は何度がいいの?」という疑問からでした。USPGAのブライソン・デシャンボーは超アップライトなワンレングスアイアン(ライ角は以前は69度で今は73度?)で腕とシャフトがほぼ一直線で、その直線をプレーンとしてスイングしています。これで関節に負担がないとするなら市販のクラブがすでにライ角が決まっていて、それに合わせたアドレス/スイングに自然になっていっただけだったりして、と。

右打ちの人のアドレスをターゲット方向から見ると、グリップとヘッドとを結んだ線(便宜上クラブ全長とします)、そしてグリップから地面に垂直に下ろした線、そこからヘッドまでの線、で直角三角形ができます。グリップエンドの地面からの高さ(便宜上手元高さとします)はシャフト長さ(2.54をかけてcmに変換)×sin(ライ角)で求められます。

つかまりをライ角で補正していなさそうなアスリート向けのもので計算すると、
SRIXON Z585ドライバー 45.25インチ58度 手元高さ97.5cm 
Z F85フェアウェイウッド 7W 42インチ60.5度 92.8cm
Z585アイアン 5番 38インチ61度 84.4cm
Z585アイアン PW 35.5インチ63.5度 80.7cm

このままだとドライバーとPWの手元高さが17cmも違いますが、おそらくトウダウンの差で相殺になります。もっとフラットに構えてフラットに振り、トウダウンを加味するとヘッドが地面と平行でインパクトすると考えられます。

ドライバーでsin(47.5度)でやっと84.7cmになりますので、手元の高さを同じくらいにするにはインパクトライ角は47.5度にならないといけません。設計ライ角が58度なら10.5度のトウダウン。同様に42インチの7Wだとインパクトライ角は52.5度(8度トウダウン)で手元高さ84.6cmになります。

もちろん手元高さが同じでも、短いクラブと長いクラブではハンドダウンの度合いが変わってきますので違和感が出るはずです。インパクトライ角47.5度と便宜上トウダウンゼロにした5番アイアンの61度では、ハンドダウンの角度も13.5度以下にはなるでしょうけどそこそこ違いが出てくるでしょう。

ついでに35.5インチのPWで2度ライ角調整をしたら手元の高さがどうなるか計算してみます。先ほどのスリクソンの標準63.5度だと80.7cm、61.5度に寝かせると79.2cm、65.5度に立てると82.1cmとなります。今までのことを考えると手元が1.5cm上下にずれるくらいは許容範囲でしょうか。PWなんて5Iより手元が4cm弱低くなるわけですし。

こんな風に考えると(上記の計算が正しければですが)、実際我々は手元高さ、ハンドダウンの角度をそこそこ変化させてアドレスしているということでしょうか。そしておそらくスイングプレーンも自然に傾きが変わっているのでしょう。これ結構番手間で球筋の差が出る原因になりそうです。

スイングプレーンの角度が番手によって変わることを前提とすると、おそらく出球が左右にぶれるのはライ角それ自体より他の要因が大きいように思えます。構えた時に違和感があってそれでスイングが変化するとか、かなりトウが浮いた状態でインパクトするとか、軽すぎて振り遅れの反対が起きているとか(この場合ヘッドに鉛を数グラム貼ると改善します)。

以上、長々と机上の空論を書いてみました。三角関数は仕事では使っておりませんので、計算間違いとか考え間違いがあるかもしれませんのでご指摘いただければと思います。

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回答 3件

1〜3件/3件
  • 2020/7/15(水)08:54

    なかなか皆さんには興味のない題材なのかも知れないですね。
    (ライ角には興味あるが、面倒な計算までは・・・・なのか)

    ところで私自身が実際にどうなのか、部屋で確認してみました。
    (いつも素振り出来るように大きなマットと鏡を置いていますので)

    すると予想外の結果でした。(あくまでも私の場合です)
    と言うのも、ドライバーでも7番アイアンでもウェッジでもアドレスした時のグリップ高さは“ほぼ同じ”だったのです。

    考えてみれば自然に前傾し腕をダランと下げた時の手の平の高さは、前傾角度が変わってもそれほど変わりません。(意図的に下げたり上げたりしなければ)

    そもそも私がどのクラブでもグリップ位置は変わらず(グリップエンドが左足付け根あたり)構えるようにアドレスするスタイルを作ってきたので、当たり前と言えば当たり前なのです。

    長いクラブになるほど“ふところ”を広く構えているので、俗にいう「体とグリップエンドの間にナックル何個分」と言うのは長いクラブほど広くなってはいます。
    だからと言って、ウェッジがハンドダウンでドライバーがハンドアップの意識は全く無く、あくまでも同じ感覚で構えてはいます。

    そしてもっと驚くことは、身長174cmなので紹介したツールの標準身長なのですが、グリップ高さは全く違いました。
    と言うよりも、88cmが本当に「既製品のクラブが平均的日本人の身長174cmに合わせてある」と思えないくらい違ったのです。

    私はライ角信者じゃないというか、日本人平均身長?なのでライ角を調整する必要が無いというか、クラブに合わせてアドレスしてきた結果が今のアドレスで、それでボールが曲がらない打ち方をスイングで作って来たのが結果的に「ライ角を調整しなくても良いスイングになった」と勝手に解釈しています。
    なので皆さんが何よりも大事だと言われるライ角調整が全く持って分かっていないのです。
    それ以上にスイングが一番と信じて疑わないのですね。

    とにかく机上の理論は良いとして(紹介したツールも含め)、最後はコースでラウンドで結果が出るにはどうすれば良いか。そのために何をすべきかで、それが難しいのですよね。

    長文失礼しました。

  • 2020/7/14(火)18:35

    凄い考察ですね。
    ゴルフが学会のある分野であれば三角関数についての考察はされてるかもしれませんね。
    ところで、ライ角は投稿者さんが感じているように決まっている数字があってそれに合わせてユーザーは使っています。
    この決まった数字はクラブの性質や現代のスイングに合わせて研究して作られているんだと思います。
    全てではありませんが現代の男子プロの多くは短いクラブほどハンドダウンで構え、ウッド系はハンドアップして使っています。ハンドダウンした方がクラブが鋭角に入りやすく、ダウンブローが作りやすいからです。その反面ハンドダウンは手首が使いやすく引っかけやすいのでウッド系はアップライトに構えてレベルからアッパーブローでヒットさせるのが現代の主流となっています。女子プロの主流はまた別で、すべてのスイングでレベルスイングを求めるためアイアンのライ角がややアップライトにされています。アマチュアのアイアンではおそらく飛び系はややアップライト、アスリート系はフラットにつくられているように感じます。対して現代のウッドはつかまりがよく、ほとんどアップライト気味につくられています。
    ショットの目的によってライ角が決められるべきでそのライ角で構えることで同じスイングをしてもスイング軌道が変わります。それを加味してクラブを選んだりライ角を調整するのもゴルフの楽しみですね。

  • 2020/7/14(火)11:28

    個人的なコメントは別途するとして、面白いツールがありましたので貼っておきますね。

    http://www.golfmechanic.co.jp/moi1234/rai/teku.html

    少し入力してみましたが、三角関数がそのままピッタリ当てはまってるようにも感じませんでしたので、どんな計算なのか?ですが。

    またそのまま受け取るとウッド系のライ角がかなりフラットになるので、その辺りも注意でしょうが。(その辺の説明がない)

    まあ雰囲気的には右にウェッジとドライバーのアドレス写真があるように、そんな感じで自然にアドレスしているんだと思いますね。
    (特に手元の位置をどこに持ってくるとか意識せずに)

    ※個人的には前傾角度も手元の高さも、もっと言うと懐からグリップまでの距離も全クラブ違うはずですが、感覚的には同じように構えていますね。
    (特に腰や背中の自然な張り具合や腕の脱力感など)

    三角関数、少し違っている気がします・・・・。

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