my caddie 編集部です。
21日、ミズノは4代目となるグローバル戦略モデル「ST-X 230(以下、X)」「ST-Z 230(以下、Z)」ドライバーを2023年3月10日に発売すると発表しました。
2022年に発売された「ST-220」シリーズの高初速&低スピンというコンセプトは継承しつつ、前作との違いはコアテックチャンバー(CORTECH CHAMBER)にあります。
コアテックチャンバーはTPU(ウレタン樹脂)とステンレスの鉄芯を一体成型したもの。インパクトする瞬間、ヘッドには進行方向とは逆のパワーがかかりますが、鉄芯には飛び出す方向に進もうとする慣性力が働きます。この慣性力によりボールスピードが増すという仕組みです。
フェースは前作同様に一般的なチタン合金よりも反発性が高く、たわみやすいフォージドβチタン合金を使用し、中心部は厚く、周辺部は薄く(=たわみが増幅)とミズノ独自のフェース肉厚設計を採用。ルールギリギリの反発性と新フェース設計がボール初速アップにつながります。
さらに、クラウン部には軽量のカーボンを採用。ヘッドを低重心化することにより、高弾道&低スピンの弾道を実現。XとZでカーボンの使用面積が異なるところもポイントです。
試打会で実際に両モデルを打ったところ、Xは綺麗なドローが出て、Zはよりボールスピードが出ました。正直、ヘッドスピードは変わりませんでしたが、ボールスピードはいつもより出ていました。これがコアテックチャンバーの効果かと。
あとビックリしたのは両モデルともミート率が良いということ。スマッシュファクターが1.48や1.5を超えることも。仮に芯から外れても大きな飛距離ロスにもならず、大して曲がらず。それでいてソフトな食いつき感もあるのです。
発表会に出席したミズノブランドアンバサダーの小林正則選手、武藤俊憲選手、小鯛竜也選手、時松隆光選手、平田憲聖選手も筆者が思ったことを感じていたようです。
昨季の終盤にXに変更した時松選手は、「フェードが持ち球なので、雨が降るとボールが滑ってしまうことがあるが、滑りの幅は確実に減った。打感はむにゅっと食いつく。平均だと5ヤードほど伸びた」といい、平田選手はXを「一度、試合で使用した。少し小ぶりで好きな顔。構えたときにフェースが思ったところに向いている。良いと思って実戦に投入した」。
小林選手は「(Xは)カッコイイなと思って。使ってみてと言われた週に練ランで使って、すぐに実戦投入できると思った。それくらい感覚に合って、つかまったフェードが打ちやすかった」とし、しばらく替えていなかった小鯛選手も「測定したらミート率や初速が明らかに上がった。シーズン中に替えることはこれまでなかったのに(Xが)初めてのクラブじゃないくらい扱いやすかった」と完璧にマッチ。
武藤選手は直進性のあるZを選択し「距離は確実に伸びている。思い切って振れて初速が上がった」とコメント。また、昨季の試合で年下のプロから「武藤さん、どうしたんですか?」とその飛距離に驚かれたそうです。
「ST-230」シリーズはドライバーのほか、フェアウェイウッドとユーティリティを用意。ともに直進性のZのみですが、ドライバーと同じように新機能のコアテックチャンバーを採用。ドライバーでZを選択したら、そのままの流れでフェアウェイウッドとユーティリティを揃えればバッチリだと思います。
■ST-230シリーズ特設サイト
https://jpn.mizuno.com/golf/st230
■ミズノ試打会・フィッティング会
https://jpn.mizuno.com/golf/shidaservice/
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