ダイナミックゴールドの真実
先日、ダイナミックゴールド(以下DG)について驚きの事実?をとある方から聞きました。
『実はDGって先調子だった。日本に輸入開始となった当時、英語の解釈を間違えてしまい先調子を元調子としてしまった。気づくのが遅かったのか、そのままになっており今に至る。だから日本人はDGを元調子だと誤解している。本当は先調子なのに。その証拠に私自身、元調子が合わないタイプだがDGは打てるんだよ。』
これを聞いて私は『いや、さすがにそれは無いでしょ』となりました。今でも信じられません。
これを話してくれたのは私が普段から信頼している先輩であり、とても誠実な方です。有名なトップアマなので腕前は折り紙つき。さらにゴルフクラブにも詳しくショップや周りの関係者ともそれなりに人付き合いがあり、仲良くしているようです。今回の件もその辺から出た話のようなので、都市伝説のような噂話よりは信用度があります。
DGの歴史は多少知っています。アメリカの鍬などを造っていた会社(のちの true Temper社)がスチールシャフトを造ったのが始まり。最初はダイナミックという名前で売り出した。当時としては軽くて振りやすいシャフトで人気が出たが先端側の強度不足により折れることが多かった。そこで先端の肉厚を増やして強度不足を解消しダイナミックゴールドとして発売。これにより先が折れる現象は解決。当時はヒッコリー(木製)シャフトやアルミ素材のシャフトなどが有り、折れることは珍しくない時代だったので軽くて丈夫なスチール製シャフトのDGは大ヒット。ロングセラー商品となり今に至る。
というわけで先端の肉厚を増やした影響で先が硬くなり、キックポイントは手元側に来てしまった。というお釣が出たんですね。
つまりDGは先端が硬くなってしまった特殊なしなり方をするシャフトであり、けして癖の無い標準的なシャフトではないという事が言えます。そう考えると『DGって癖あるな〜』と思ってしまいます。癖の無いスタンダードなシャフトと評価されがちなのは長い間使われてきた歴史からくる評価なのでしょう。
このような背景があるのでDGは元調子であると思うのですが、実際はどうなんでしょうね。なにが真実なのかわからなくなりました。
ん?もしかしてDGが出た当初は本当に先調子だった。それは当時、他のシャフトはもっと先端が硬いものが多かった為に比較的DGは先調子の部類に入っていた。
時代と共にシャフト素材や製法が進みDGは結果的に現代では元調子となった。
この推測が正しければ先輩の話とDGの歴史が多少なりにも整合してくるんですよね〜。
みなさんどう思いますか?
もしかして触れてはいけない業界のタブー?