アイアンのスチールとカーボンシャフトの違い|選び方やおすすめモデルは?【2024年4月】
ゴルフクラブはシャフト、ヘッド、グリップからできており、特にシャフトとヘッドが合わないとナイスショットは打てません。
ドライバーは飛距離を重視するクラブなので、ある程度のところに行けば良いですが、アイアンはより狭いターゲットを狙うため、ドライバーよりも慎重に組む必要があります。
この記事では、アイアンシャフトの素材(カーボン、スチール、コンポジット)やフレックス、重量、キックポイントを考慮した選び方、おすすめのアイアンシャフトを紹介します。
シャフトとはスチールやカーボンなどで作られる棒で、その棒にクラブヘッド、グリップをつけることでクラブが完成します。
ティーショットから飛距離を出すことを目的にしているドライバーとは異なり、アイアンは150ヤードなら150ヤードと狙った距離を飛ばすことが目的なので、ドライバーよりも精密さが求められます。
そんなアイアンシャフトの選び方は、重量、フレックス(硬さ)、キックポイントや長さなどを考慮する必要がありますが、フレックスがSでもメーカーごとにその硬さが違うので、実際に試打をして確認する必要があります。
適切なアイアンシャフトを選ぶことで距離感を出しやすくなったり、ミスショットを減らすことができるので、「アイアンならとりあえずフレックスSのスチールでいいや」ではなく、カーボンやスチールとカーボンの複合シャフトなど色々とあるため、総合的に検討する必要があります。
カーボンシャフトとスチールシャフトの違いは主に素材と重量にあります。
一昔前は「カーボンシャフトは軽い」「スチールシャフトは重い」「パワーがあまりない人はカーボンシャフト」「パワーヒッターはスチールシャフト」というイメージでしたが、今は重いカーボンシャフトもあれば軽いスチールシャフトもあるなど、シャフトも色々とあります。
カーボンシャフトは軽量なこともあり、初心者や筋力に自信がない人、シニア層におすすめです。
カーボンシャフトはシート状の炭素繊維を巻いて作っており、その巻き方(トルク)の強弱によって異なる性能をシャフトにもたらすことが可能。そのため、カーボンを上手く活用することで飛距離特化や高弾道のシャフトを作ることもできます。
また、スチールシャフトと比べて、ボールを打った後の衝撃がダイレクトに来ないため、体に負担がかかりにくいという特徴もあります。
スチールシャフトはパワーヒッターやレベルアップを目指す初心者におすすめのシャフトです。
一般的にスチールシャフトはカーボンシャフトよりも重量があるため、しっかりと叩くことでよりパワフルなショットを打つことができます。
また、重いことにより、腕力に頼ったスイングや手打ちではなく、体で打つ感覚も身につけられます。
カーボンシャフトとスチールシャフトを複合させた「コンポジットシャフト」と呼ばれるシャフトもあります。
カーボンシャフトのやさしさや軽量感と、スチールアイアンのしっかり感を融合させたもので、使用しているツアープロもいます。
全番手をコンポジットシャフトにしている選手もいれば、ロングアイアンをコンポジットシャフト、ミドルやショートアイアンをスチールシャフトにしている選手もいるなど使い方は様々です。
アイアンシャフトの選び方は、まずスイングスピードやクラブの振り抜き感をよく知ることが大切です。スイングスピードが速い人はスチールシャフト、遅い人は軽量なカーボンシャフトがおすすめです。
また、シャフトの硬さ(フレックス)、重さ、キックポイント(調子)も重要で自分のスイングに合ったものを選ぶことが重要です。
シャフトの硬さはフレックスといい、基本的に女性用はL(レディース)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、男性用はR、SR(スティーフエキストラ)、S(スティーフ)、X(エキストラ)で記載されています。
メーカーによって同じフレックス表記でも硬さは異なるので、あくまで目安ということを覚えておきましょう。
ソフトなシャフトは飛距離が出るものの、曲がりやすいです。逆にハードなシャフトは当てやすいメリットはありますが非力だと飛びません。
シャフトのフレックスはスイングスピードや自分のパワーによって選ぶことが大切で、ヘッドスピードが速ければ硬いシャフト、ヘッドスピードがあまりない人は軟らかいシャフトがおすすめです。
シャフトの重さは軽すぎても、重すぎでもなく「ちょうど良い」塩梅が大切です。
軽いシャフトはスイングスピードが上がる一方、スイングスピードが速すぎるとスイングが不安定になってミスショットが増えてしまいます。
無理のない範囲で最も重いシャフトを選ぶと良いとよく言われます。しかし、重いシャフトだとラウンドの序盤は良くても、疲れが出てくる終盤に振り抜くことができずミスショットの原因になります。
例えば、7番アイアン(総重量)だと、カーボンシャフト装着なら350g前後、スチールシャフト装着なら400g前後。32~41m/sの人はカーボンシャフト、39~47m/sの人はスチールシャフトがおすすめ。
40m/s前後の人はスチール、カーボンの両方を試打し、自分にマッチしたものを選びましょう。
シャフトがもっともしなるところを調子(キックポイント)といい、ヘッド側が最もしなり、手元がハード、先端がソフトな、中間が最もしなり、手元と先端がハードな中調子、グリップ側が最もしなり手元がソフトで先端がハードな手元調子の3種類に分かれます。
先調子はボールが上がりやすいので初心者向け、中調子はバランス良くしなるため万人向け。
手元調子は打ち出し角が低くなる一方、バックスピン量を減らすため飛びに繋がることから、距離の調整ができる上級者向けです。
日本シャフトの「NS.PRO Zelos 7」は打感、方向性、飛距離にこだわり、高強度特殊鋼が「軽量スチールでは強度がもたない」とする固定観念を打破したシャフトです。
軽量ながらもスチールシャフトに求められる強い球を打つことができ、番手なりの高さを出してくれます。
軽くて振りやすい。細めのシャフトなので固くないのですが、見た目より粘りがありりしっかりしています。初めて打った7番アイアンが、カフっといい音をたてて真っ直ぐ飛んでいきました。振りやすさ抜群、シャフト性能のお陰です。気に入りました。
ロングアイアンが楽に打てます。
日本シャフトの「N.S.PRO 950GH neo(ネオ)」軽さ、シャープな振り心地とコントロール性能を追求したN.S.PRO 950GHを継承しています。
大型化、ストロング化するアイアンヘッドの性能を最大限に発揮させるため、独自の形状調整加工技術、熱処理技術を駆使したことで「高く飛んで止まる」を実現しました。
たまたま購入したボーケイSM8_48度のシャフトが950NEO_Sでした。私には軽硬が合わない(モーダス105を何度か試しましたが硬くて打てない)ので、1・2回コースで使用してリシャフトしようと考えていました。コースで使用すると左右のブレが少なく打ちやすい。105では感じなかったしなりも感じる事ができ、すっかり950NEO押しになりました。48度から52・58度ウェッジ、5・6UTにも950NEOをリシャフトして使用しています。次はアイアンセットをリシャフト計画中です。
日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(モーダス)」「軽く速く、強弾道で真っすぐ飛ばす」をキャッチフレーズに掲げ、軽量ながらも強弾道、高操作性、最高なフィーリングを満たします。
「軽いから速くスイングできる=ヘッドスピードが上がる」を実現したほか、N.S.PRO独自のツアースピン設計にしたことで、直進性能と距離感の安定性を両立しています。
T150のモーダス120Sからの差し替えです。
今はDG105S200のフィーリングが一番合っているので、DGにしたかったんですが、入荷未定状態が続いているのでモーダス105Rにチャレンジしてみました。
結論から言うと、チャレンジしてよかった!!です。
手元側にしなりを感じるので切り返しでタイミングが取り易く、中間から先にかけても適度に柔らかいのでググっと粘るフィーリングです。先端の戻りも早くなくスイングに合わせて戻ってきてくれるので、左のミスも激減しました。
アイアンのシャフトをRにするのはプライドもあり抵抗があったんですが、今回の結果で”やっぱりそうか”と痛感しました。
安くない買い物なのでなかなか思い切れない自分がいましたが、チャレンジしてみてよかったです。
因みに、安易にRにした訳ではなく、ネット記事やYouTubeでモーダス105を含め色々なシャフトの評価や振動数をしっかり調べた上でチャレンジに至ったことを付け加えておきます。
トゥルーテンパーのダイナミックゴールドは、発売から長い月日が経過している「スチールシャフトの代名詞」とも呼ばれているほどの製品で、コントール性能と安定性を求める上級者から好まれています。
実際に使用しているツアープロの多さが製品のクオリティに説得力をもたらしていることから、ワンランク上を目指している人に選ばれる傾向にあります。
ゴルフを始めてからずっとDGS200を使用してきましたが、
1年前くらいから興味本位で色々なシャフトを試しています。
モーダスシリーズは130以外全部試しました。
ラウンドしても結果は同じなんですが(^^;)
やっぱり振りやすいんです、気持ちいいんです。
あの重さとあの撓り。
やはりキングオブシャフトです。
藤倉コンポジットのTRAVIL(トラヴィル)は落下角にフォーカスしたアイアンシャフトです。
ボールを「飛ばす」ではなく「狙ったところに止める」を目的に様々なテストを重ねることで落下角、フィーリングとそれぞれを高いレベルに持ってきています。
カーボン、金属、ゴムをコンポジットしたことで、なめらかな打感としなり戻りの緻密なコントロールが可能になり、上から狙える弾道が実現します。
肘痛からくるゴルフ寿命を心配して、長年使用していたスチールDGs200-DG120-modus120X,,,からTravil 105 Xに変えました。最初は105Sでいいかと思い、木場にあるフジクラフィッティングへ突入。フィッターの方も言ってましたが、合うシャフトは1打目から良い結果が出るとのこと、その通り105Sよりは明らかに良いショット連発、MCI、Travil85、95、115全て打ちましたが、105Xがダントツで安定していました。アドレスして、ワッグルするとカーボンでしなる分少し重い印象がありますが、振るとそうでもありません。なんとなく、しなり多めのスチールでよく粘る感じです。ヘッドはBSの201CB、5Iで振動数304cpm、38インチ、415gです。前より10g強軽くなったのでその分5ヤードほど飛距離も伸びたかもしれません。スチールからカーボンにする場合、1フレックス柔らかめの振動数にする方が良いとのこと、これにて決定です。52度、58度のウエッジ以外は全てフジクラシャフトになりました。参考まで、ドラのHS,トラックマンで45位、ドラ青ベン6x、3W,5Wが青ベン7s先詰め少々、UtがMCH85S,アイアンTravil105Sです。早速ラウンドで使用しましたが、ミスショットらしいミスは無く、心配していたカーボンの飛びすぎもありませんでした。新しい技術のラバー巻き?はそもそもカーボンが初めてなのであまり感じませんでしたが、言われてみればソフトな感じもします。グリップも13本全て衝撃吸収のあるeliteのソフトグリップに変えたのでこれからも長いゴルフライフを楽しみたいと思います。今のカーボンシャフトは素晴らしいです、肘痛等、少し楽をしたい方には是非お勧めします。
藤倉コンポジットのMCI メタルコンポジットは「しなり」と「操作性」の両立を目指してバランスを最適化したアイアンです。
カーボン特有のしなりがある一方で、重心位置を最適化したことで球筋の打ち分けが可能になったこのアイアンシャフトは、新技術「MCT」の開発によってシャフトの重心位置の調整と、滑らかな動きがもたらすコントロール性の高さを両立しました。
G425アイアンにMCI80Rを5IからUWまでの7本に入れました。
NS950RやKS3001-105からの入替えなので、少し軽めを調整する意味でクラブ長を0.25インチ伸ばして、グリップを55g相当のミッドサイズなグリップを入れ。。。5Iで396gとそこそこのクラブ重量として2ラウンドほど使用しました。。。
高弾道は当たり前として。。。兎に角。。。良く飛ぶ感じで打つのが楽しくなるシャフトだと思います。。。
番手が小さくなるほど。。。良く飛ぶ感じで5I23.5°や6I26.5°の飛距離性能は抜群だと思います。。。ヘッドのG425の貢献もあるとは思うのですが。。。月例でご一緒したクラチャンもMCI90Sを使用されており。。。自分の高弾道より。。。更なる高さで。。。あっさりと。。。75のスコア。。。肘痛、手首痛の対策で使用しいるとの事。。。某プロがカーボンシャフトを使わない理由は見当たらないとの言葉も納得のシャフト。。。もう。。。スチールには戻れません。。。
アイアンシャフトは素材(カーボン、スチール、コンポジット)、フレックス、重量、調子に加え、アイアンヘッドとの相性によって決まってきます。
アイアンを購入するときはカタログのスペックだけで判断するのではなく、可能であれば実際に試打をしてどのアイアンシャフトが自分のスイングや理想のプレーに合っているのか確かめてみましょう。
(写真:Getty Images)